途端酔い

今年の正月の帰省で、新幹線に乗るなり、小学生息子に吐かれた。
処理と着替えに１時間ぐらいかかって、結局４時間デッキで過ごした。
10年ぶりぐらいの、久々のデッキ帰省。
３人分の指定席に常に一人しか座れなかった……とほほ。

息子はとても限定的に乗り物酔いする。
夫の実家に車で帰省する時と、私の実家に新幹線で帰省する時の、往路のみ。
それ以外では平気。
あ、タクシーも苦手かな。

精神的なものだろうと、
「気のせいだから、気にしない、気にしない！」となるだけ取り合わないようにするんだけど、
ときどき、こうやって、派手に吐かれる。

どうも臭いが引き金らしく、
乗車時は、やれマスク、やれタオル、やれ鼻つまんで、と大騒ぎ。

今回は、新幹線駅まで自家用車で行ったのが敗因だった。
酔い条件をダブルで実行してしまった。

マスクをしてたのも敗因だった。
マスクでキャッチしたものが、そのまま襟口から服の中に入ってしまった。

新幹線の座席に腰を下ろした１秒後だったのも敗因だった。
全く心の準備ができてなかった。

しばらく電車に揺られてからならわかるけど、座った途端なんて……。
と思って調べたら、「途端酔い」って言うらしい。
案の定、臭いが引き金らしい。

子供のほうが大人より嗅覚が鋭敏だから、ちゃんと対策して、成功体験を積むこと、とあったので、
帰りは、朝食を抜き、酔い止めを飲ませて、マスクの中には香水を染ませたタオルをイン。
全く何事もなかった。

てか、もともと帰路は酔わないから！

そこがいちばん知りたい。
なんで往きだけ酔うんだろうね。

父のいない正月

２ヶ月前に父が亡くなった。
だから、今年は父のいない初めての正月。
とはいえ、実家を離れて暮らしていると、日々実感することはない。
自分って淡白な人間なのかなと思ってしまうほど。
今もただ入院しているだけ、のような気がする。

実家での正月は、いっきに時間にルーズな生活になった。
時間にうるさい人だったから。
それが、いちばん「いないんだな」と実感するところかもしれない。
女所帯の変わらない日常を、天国でどんなふうに見守っているのかなあ。

淡白な自分だと思うけど、
さすがにまだ、父の託した最後の手紙を読む勇気はなかった。
もうちょっとしてからにする。

去年の今頃は、実家の家ともお別れだったんだな。

実家と父と、両方とお別れした2016年は、やはり我が家の特別な年だったな。

年明けに振り返ってちゃいかんいかん。振り返りは去年まで。

今年は健康に気をつけて、体の中から元気になりたい。
で、力を思い切り抜いて頑張りたい。

2017年が明けました

2017年になって２時間ちょっと。
また、夫も子供たちも寝てしまった後に、一人でコーヒー飲みながらパソコン。
体に悪いなあ、変わってない、去年と。

今回の年越しは不機嫌で、家族にちょっと当たってしまった。
いけないな。
なんだか家事や子育てがリスペクトされてない気がして、いらいらしてしまった。

こないだ終わったテレビドラマの「校閲ガール」は
「あたりまえを守る仕事は尊い」というテーマで締めくくられていたけど。
家事も子育ても同じだとわかってるんだけど。

「あたりまえ」を守るために日々がんばってる。
「あたりまえ」だから成果は見えない。

でも、それだと、「がんばってる」ことも見えない。
そこが問題なんだなあ。

「校閲ガール」では、気づいてくれてる人がいっぱいいたから救われたよね。
私も救われたいなあ。

暮れに、中学娘を私の仕事場に連れてきたら、
私の仕事の印象が180度変わったって言われた。
仕事ってしんどくて暗いものだと思ってたけど、違ったって。
こんな職場で働きたいと思ったって。うれしかったな。

で、夫の職場も見たいなって、私が言ったら、家族を職場に連れてくるのは嫌だって。
みっともないって。
特におくさんは、だって。
悲しいな。
子供が生まれてからずっとワンオペ育児で、辛いと思うことも多いけど、
夫の職場を見たら、いっしょうけんめい働いてる姿を想像できたら、応援したいという気持ちも保てると思ったのに。

……キミのおかげで、ボクはここで心置きなく残業してがんばれる、ありがとう……

って言って欲しかったな。

家庭を仕事に持ち込まないっていうポリシーなのかな。
でも、そうできるって恵まれてると思う。
持ち込まざるを得ない私に言わせれば。

だから、せめて……ね。

そんなことで不機嫌になってしまった２０１７年の年明けでした。
小さいな、私。

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